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一人で回想をしている間に、制服を着込み終わった。
制服は黒一色で、袖とポケットに赤のラインが入っているだけといった、シンプルなデザインである。
シンプルなデザインが好みの光真としては、高評価な制服だ。
最後にブーツを履いて着替え完了。
「よし、と。
ふむ、なかなか悪くないな。」
鏡で自分の姿を確認すると、制服に着られていないことにほっと息を漏らした。
「んじゃ、いざ魔法学園へ。」
光真は寮を出ると期待に胸を膨らませ、学園へと足を向けた。
「ん?
ちょっと待てよ・・・。」
学園へ向かう途中、あることを思い出して思わず声を上げてしまう。
「あいつら・・・、何時に集合かなんて言ってなかったよな・・・。
しかも、場所も聞いてねーし・・・。」
最初の期待はどこにいったのか、がっくりと肩を落とす光真。
「まあ、あせっても仕方ねーから、歩いてくかな。」
あっちの世界ではいつものことだったため、全く急ぐ気にもならなかった。
校門前にある人物の姿を見つけるまでは・・・。
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