第1章 魔法学園

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一人で回想をしている間に、制服を着込み終わった。 制服は黒一色で、袖とポケットに赤のラインが入っているだけといった、シンプルなデザインである。 シンプルなデザインが好みの光真としては、高評価な制服だ。 最後にブーツを履いて着替え完了。 「よし、と。 ふむ、なかなか悪くないな。」 鏡で自分の姿を確認すると、制服に着られていないことにほっと息を漏らした。 「んじゃ、いざ魔法学園へ。」 光真は寮を出ると期待に胸を膨らませ、学園へと足を向けた。 「ん? ちょっと待てよ・・・。」 学園へ向かう途中、あることを思い出して思わず声を上げてしまう。 「あいつら・・・、何時に集合かなんて言ってなかったよな・・・。 しかも、場所も聞いてねーし・・・。」 最初の期待はどこにいったのか、がっくりと肩を落とす光真。 「まあ、あせっても仕方ねーから、歩いてくかな。」 あっちの世界ではいつものことだったため、全く急ぐ気にもならなかった。 校門前にある人物の姿を見つけるまでは・・・。
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