第1章 魔法学園

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ハリエルの話を聞く限りでは重要な注意事項はこの2つだな。 ・学園内での魔法の使用を禁じない。 ・生徒間での戦いを禁じない(ただし、特定の場所のみ) まあ、魔法を使えない俺には1つ目は無意味なんだが、これからきっと意味を持つだろう。 「さて、今年今回の入学者は24名。 クラスは3つに分けることにする。 そこのボードに張り出すので確認するように。」 と、ダンキンは自分の横にあるボードを指し示す。 期待を胸にざわざわ、と騒ぎ出す生徒たち。 「はい、静かに。 これにて式を終わります。 新入生はクラス分けのボードを見たらそれぞれの教室に行くように。 では、解散。」 ダンキンが式の終わりを告げる。 それと同時に教師だろう2人がボードに紙を貼り出すのが見えた。 この辺はなんだか向こうの世界と変わらないな、などと思いながら光真は人波に習いボードを見に行く。 ボードを確認すると、Aと書かれた欄に自分の名前を見つけた。 驚いたことに、しっかりと漢字で自分の名前が書いてあったのだ。 一通りボードを見ると、漢字の名前を持つ人物が自分以外にもう一人いるに気付き、さらに驚く。 「戸道 心(とみち しん)か・・・」
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