第1章 魔法学園

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ある程度予想はしていたが、席は五十音順になっており、左側の前の席。 席は横4、縦2の配置になっており、光真の隣の席には・・・先程の女の子が座っていたのだ。 「あれ、あんたはさっきの・・・。」 先に気付いた光真が女の子に声をかける。 「あ、同じクラスだったんですね。 私はルーナ・ティアナと申します。」 先程の女の子ルーナははにかむように微笑むと、座ったままぺこりと頭を下げる。 「これはご丁寧にどうも。 俺は紅神 光真だ、よろしくルーナ・・・でいいか?」 「あ、はい。 よろしくお願いします、コーマさん。」 口調は固いがふわふわおっとりしたイメージの子だな、などと一人考える光真。 二人が挨拶を交わしている間に、教室の席には8人がそろっていたようだ。 全員がそろったことがわかっていたかのように、教室の前の扉がガラッと開かれる。 「みなさん、こんにちは。 私はこのA組の担任になりましたオフリア・ヘイエルと申します。 よろしくお願いします。」 現れたのはオフリアだった。 オフリアは自己紹介をすると、ゆっくり全員を見回しにっこり微笑む。 「それではみなさんには、最初に自己紹介をしてもらいます。 では、あなたから」
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