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心底楽しそうに、にっこりと光真に微笑むオフリア。
ええ、ええ、分かってましたよ。
出席番号でいう1番の宿命とゆーかなんとゆーか、慣れてますから。
光真は軽くため息をつくと、立ち上がり教壇へと足を向ける。
「えー、俺は紅神 光真。
この世界には昨日来たばかりで何一つ解んないが、よろしく頼む。」
簡潔に済ませて席に戻ろうとする光真に声がかけられる。
「へー、赤い眼なんて珍しいのね。
召喚された人なんだー、歳はいくつなの?」
質問を投げかけたのは、光真の後ろの席に座っている短めの金髪を持つ女の子だ。
「17歳だ。
・・・他に質問がなければ席に戻るぞ。」
他に質問がないことを確認すると、光真は席に戻った。
「自己紹介なんてこんなものかしらね。
あ、質問がある時は手を上げてね♪
じゃあ、次の子どうぞ。」
オフリアに言われ、ルーナが教壇に立つ。
「ル、ルーナ・ティアナと申します。
16歳です。
私はこの世界の出身です。
よろしくお願いします。」
少し上ずった声で、自己紹介を終えると、ルーナはぺこりと頭を下げる。
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