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サバサバと自分の状況を受け入れる光真。
元の世界に飽き飽きしていたとはいえ、自分でも自分の落ち着きようには驚いている。
心のどこかでこんな出来事が起きて欲しいと、願っていたのかもしれないな。
と、光真は自嘲気味に笑った。
「なんにしても。
取り乱したり、襲いかかってきたりと・・・、色々な子がいたわ。
その点あなたの反応は面白くはないけれど、楽でいいわ♪」
少しも本音を隠さない言い様に、不快感は覚えない。
オフリアという女性の魅力のせいだろうか。
「あ、そうそう。
言い忘れてたけど、元の世界には還さないからよろしくね♪」
またこの人は怖いことをさらっと・・・。
と、いうのは心にしまっておく。
「ああ、俺は構わない。
ただ、あんた達が還したくなっても還ってやんないから、よろしくな。」
そう言うと、光真はオフリアにならいにやりと笑った。
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