Cell Train

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「今……僕笑いました?」 「はい!!ねっ、大ちゃん?」 「はい、はっきりと」 「そう……ですか」 僕も…笑えるんだ………。 「そう言えばひかるお姉ちゃんはこれからどうするの?」 「お姉……ちゃん?」 「うん!!年上だし!!お姉ちゃんって感じですぅ!!」 言いながら抱き着いて来る所長さん。 柔らかい……。 「の、割りには俺は[大ちゃん]ですけどね」 「だって大ちゃんはお兄ちゃんって感じじゃないですぅ」 「くっ………!!」 「と、話がズレました、どう!?セルトレインに住んでみないですか!?」 「へ?」 僕が……ここに? 「それとも、嫌ですか?」 …………。 「いえ……行く宛てが無かったんで…凄く嬉しいです、でも………僕みたいな人で良いんですか?」 「勿論!!むしろ人が増えて大歓迎です!!」 「そう…ですか、それでは、よろしくお願いします」 2人に礼をする。 「そうと決まれば……大ちゃん!!至急住居の手配をです」 「了解です」 大輔さんは、帽子を深くかぶり、ビシッと敬礼した後、部屋を後にした。 「じゃあ……私達も」 「へ?え???」 「街を見に行きくです!!」 「あ、ちょっと!!」 所長さんに手を引っ張られて僕達も、その部屋を後にした。
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