Cell Train

9/45

28人が本棚に入れています
本棚に追加
/174ページ
「………」 「…どうしました?」 「凄い……列車の中なのにちゃんと太陽が見える…」 「まだ日が出てますからね、日が出てる内は天井開いとくんですよ~」 「へ~」 「夜になれば閉まって、特殊なガラスから星空が見えますよ」 「へぇ~、凄いね」 「えっへんです!!」 胸を張り、誇らしげにそう言う所長さん。 「あら~所長さん、新しい人?」 「あ、おばちゃん」 「……おばちゃん?」 「はいそうですよ、君は新しい人だね?」 「あ、はい」 「曽根川ひかるさんです~」 「曽根川って……大輔ちゃんの親戚?」 「い、いえ……っ!!そう言う事では無くて……」 「ただ苗字を貰っただけですよ~、ね?ひかるお姉ちゃん」 「あ、はい……」 「へ~、可愛い娘だね、困ったら私に相談しなさいよ」 「あ、はい、ありがとうございます……じゃあ早速」 「お!なんだい?」 「ダンボール……あります?取り敢えず寝床を確保したいんで………」 『はい?』 2人の疑問系が重なった。 そんなに僕、おかしな事言っただろうか?
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加