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中学の卒業式。
放課後、侑介に体育館裏に呼ばれた。
「ナツ…悪ィ。俺達、終わりにしよう……」
目の前の侑介が、大好きな侑介が、私から目をそらす。
「何、言ってるの…?
ユウちゃん、私の事嫌いになったの?」
いきなりの告白に思考がついついかない。
「…ッ。そういう訳じゃ…ない、けど……」
そっぽを向く侑介。
「じゃあ、他に好きな子でも出来たの?」
私はただそんな侑介を問い詰めた。
本当はこんな事したくなかった。
でも、流れ出した涙と、やるせない思いと、侑介を失うかも知れないと言う怖さで体が言うことを聞かない……。
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