プロローグ

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部屋の丁度真ん中辺りに簡易なベッドが置かれ その上には汗で髪を顔に張り付けながらも腕の中をいとおしそうに眺めている綺麗な女性がいた 彼女の回りにはさっき部屋から出てきた女性と同じエプロンを着た人が3人ほどいた 彼女達は部屋に入って来たエホードに気づく微笑みを浮かべながらと少し離れた位置にへと移動した 「ようやく産まれたか。お疲れだったなハル」 ハルと呼ばれたベッドの上にいた女性は近づいてきたエホードを見ると柔らかく笑った 「元気な男女の双子ですよ。あなた」 ハルは腕に抱いていた赤ちゃんをエホードによくみえるようにした エホードは双子と聞いて少し驚いた顔をしたが赤ちゃん見ると優しい顔になった 赤ちゃん達は健やかな顔で寝ていた この日フォン家に双子が誕生した
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