‡ 5 ‡

21/21
前へ
/79ページ
次へ
―――――――――――― 町から少し離れた暗い森の中 目元まで深く被っていたフードをはずし少しくすんでまるで血の錆びたような赤髪を空気にさらす 約束は守ってるみたいだな でもいつまで騙し続けられるか見ものだな もし破れば… くっくく なぁ分かってるだろ? カイル 例えアイツがお前を許しても 俺はお前が幸せになるなんて許さない 「…マリ姉」 その呟きは静かな森に溶けていった
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

577人が本棚に入れています
本棚に追加