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コンコン ノックの後にさっき俺達をこの部屋まで案内してくれた執事みたいな人が礼儀正しく一礼して入ってきた 「失礼します。大変お待たせしました。市長は仕事の都合上書斎に居ますので今から案内いたします。私についてきて下さい」 そう言って部屋を出て行った執事に俺達はぞろぞろと席を立ってついていく 部屋から直ぐの所にその書斎はあったらしくシンプルな扉を執事はノックすると男性の声が聞こえた 「どうぞ」 促され中に入ると真ん中に大きな机に市長と思われる男性は座っておりその両脇には書斎が高く積まれている …ヒクスさんの机を思いだすな 今も書類と戦ってるんだろうな と全く関係ないことを思い苦笑いしそうになるのを堪える 市長は俺達が全員部屋に入ったのを確認すると人の良さそうな笑顔を浮かべた 「大変お待たせしました。ギルドの依頼を受けてくれる学生さんですよね?よく来てくれました。私はこの町の市長をしています。ヴェルディと申します。今回の件はよろしくお願いしますね」 口々に挨拶を返した後カレンが代表するかの様に前に出てさっそく詳しい依頼内容を聞いた
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