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なんでも街の北の方にある洞窟は昔から様々な鉱石がとれるしくこの街にとっては必要不可欠な場所らしいんだが
今回はその洞窟にアンデットが大量に出現して鉱石が採れないでいるからその討伐が依頼になったらしい
「学生の皆さんには少し大変な依頼となるでしょうがよろしくお願いいたします」
最後に丁寧に頭を下げた市長に口々に返事をした後、俺達は早速目的の洞窟に行った
洞窟の周りは森とまではいかないがある程度木が生えていてなかなか涼しげなところなのだが
洞窟自体は入り口に少し光が差しているくらいで
その奥はまるで全てを飲み込んでしまいそうなくらいの漆黒の世界が広がっている
「ん~いかにもって感じだね」
妙に感心したようにシオンが呟く
「おっばけやしき~♪」
「本当そうみたいだね」
「…」
何故か楽しそうなリンとその様子に若干呆れ気味のカレン
そしてその隣にいるジンは口元がひくついているが無言だ
「うむ。何やら愉しくなりそうだな」
「そうか?」
全くそうは思わずに反射的にエミに聞き返してしまった
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