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一通り装備を確認して
洞窟の前で結局固まってしまったジンを押しながら中に入ってみると
やっぱり中は真っ暗で危うく誰が何処にいるかさえも分からなくなりそうなくらい何も見えなかった
「やっぱり見えねーな。まあ、しょうがないか…"炎灯"」
生活にも用いれられる簡単な炎属性の初級魔法で明かりをつけ詳しく洞窟内を見渡す
「ん?」
若干2名俺とエミ以外を除いて
ピシッと音がするんじゃ無いかと言うくらいに一気に固まってしまった空気
…ありゃま。まぁとりあえず
「…あーなんかすまん?」
勝手に明かりを付けたことに対して気のない形だけの謝罪をする
明かりを付けたことで洞窟の奥に見えてしまったドクロの山
そして、こちらに気付き凄い勢いで駆け寄ってくるアンデットのまさしく大群
「ぎゃーー―――!!!出た出た出た出た!!!」
「あ゛ー五月蝿い!!!隣で騒ぐな!」
キャラ崩壊気味に騒ぐジンに片方の耳を塞ぎながら文句を叫ぶ
「おっ楽しそうだねぇ♪」
「確かに殺りがいはありそうね」
そんな様子を完全に無視をしてリンとカレンは首に着けていた小さな石の付いたネックレスに魔力を込めてそれぞれの武器なのであろう物を構えていた
ネックレスについていた石はこの世界で広く普及しているもので
武器の持ち運びの為に開発された特殊な石で石に魔力を込めると武器の出し入れが出来るようになっている
リンの武器は刃が真っ白な鎌
カレンの武器は少し細めの剣だ
というかカレン「殺りがい」って言ったよな?
あれっ?そんな子だったっけか?
お兄ちゃん軽くショックです…
「腕がなるね」
そう言ってシオンは両手両足にしっかりと籠手をはめていた
「グッジョブだ。カイル」
そして一応弓を片手に持ってはいるものも無表情で何故か親指を立てて喜んでいるらしいエミ
本当なんで?
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