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この日の夜カイルは自分の部屋で布団にうずくまり泣いていた
そこに双子のカレンが入ってきた
「だいじょうぶ?」
カレンの問いかけにカイルは慌てて涙を拭い
「だいじょうぶだよ」
と弱々しく笑った
それをみてカレンはカイルに抱きついた
「カレンはカイルのことだいすきだからね。きらいにならないよ。だいじょうぶだよ」
「カレン…おれもカレンのことだいすきだよ。だからなにがあってもぜったいまもるから」
「うん。ぜったいだからね」
カイルは安心したかのように泣き出しつられたようにカレンも泣き出した
その頃書斎ではエホードとハルが話し合いをしていた
「あのこにあんな思いをさせてしまうなんて」
暗い顔をしたエホードがため息混じりに言葉を吐いた
同様に暗い顔をしたハルは帰り際の親戚達に軽蔑混じりの視線を向けられて泣きそうなカイルの顔を思いだしていた
カイルとカレンを4年間愛情をかけて育ててきた2人にとってこれは辛い出来事だった
魔力が無いと言うことは時々あるのだ
だか家柄のせいか其れが認められず軽蔑の対象となったことが辛かった
だから2人はどんなことがあってもカイルとカレンに同じぐらい愛情を注ごうと決心した
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