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少年は暗闇の中にいた。
全く知らない場所だ。
キョロキョロと周りを見渡すとそこに少女がいた。
緑色の綺麗な髪が地面スレスレまで伸び、同じ緑色のワンピースを着た少女だ。
(……けて…。)
何かを少女は呟いた。よく聞き取れなかったので少年は尋ねた。
(……君は誰?…)
(……助けて……)
今度ははっきり聞こえたが全然返事になっていなかった。なので質問を変えてみた。
(……助けてって君を?一体何から……)
(……一刻の猶予も無いの。だから早く…)
(……君は今一体何処にいるんだ?…)
(……それは……おき……さい)
(……へ?なんだって?…)
「起きなさい!!」
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