第一話

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時代は、西暦3019年。 地球は、宇宙からの侵略者の攻撃を受けていた。 全人類を巻き込んだ戦争は、当初侵略者側の優勢ではじまったが、地球人の根強い抵抗によって大気圏外へと撤退。 戦況は、泥沼の膠着状態に陥っていた… 「8:40羽田宇宙港発第2宇宙ステーション行き間もなく離陸します」 「瑠雨!!時間よ」 「わかってる…行ってくるね」 母親の声に、瑠雨と呼ばれた少女が頷く。 緊張しているらしく、少女の顔が強張っている。 「気をつけてな」 父親が瑠雨の肩に手を置く。 「うん」 父親の言葉で緊張がほぐれたらしく明るく微笑む瑠雨。
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