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コロマルさん「ワンッ!」
神社の真ん中には、コロマルさんが佇んでいます。
コロマルさん「ワフッ…」
コロマルさんに話しかけると、鼻を擦り寄せてきました。
コロマルさんも、かおる達と共にシャドウと戦った記憶をなくしたのでしょうか…?
そっと撫でてみると、コロマルさんは寂しそうに鳴いてお社の前から離れようとしません。
神主さんの事を考えているのでしょうか…。
彼の気が済むまでコロマルさんに付き添ってあげることにしました。
しばらくしてコロマルさんはいずこかへと立ち去りました。
ふと、神木さんがいつも座っていたあのベンチに、40代くらいの女性が座っているのが見えました。
青い服を着た女性は、よく見るとどことなく神木さんに似ている気がします。
思い切って彼女に声をかけてみました。
40代らしき女性「…?こんにちは。
あら…?ひょっとして…
あなた、かおるさん?」
かおる「そうです」
40代らしき女性「そうなの…あなたが…かおるさんなのね…
…あ、ごめんなさい。私は…神木です。
神木秋成の、母です。
あの子が、お世話になりました…
…秋成のこと、思い出していたところなの。
もし良かったら、少しお話ししない?」
かおる「いいですよ」
神木さんの母「そう、よかった。ね、座って?
今日は特別な日だから…」
神木さんのお母さんに誘われ、神木さんが生きていた時と同じように、ベンチに座りました。
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