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3月5日・金曜
卒業式の朝、かおるの部屋をアイギスが訪ねて来ました。
アイギスの声「あの…アイギスです。開けて…もらえませんか?」
ドアを開け、部屋にアイギスを招き入れます。
アイギス「よかった…また、あなたと会えた…
ごめんなさい、急に来て…だけど、わたし…どうしても、話がしたくて…」
かおる「私も話したかった」
アイギス「わたし…思い出したんです。皆さんは忘れちゃってるみたいですけど、わたし…また、思い出した…
わたしたち…
あの時…」
かおる「思い出してくれたんだね」
アイギス「すみません、こんな…ただ、全部思い出したら、なんだか…あの最後の戦いの時みたいに、あなたが、遠くへ行っちゃいそうで…」
かおる「心配しないで」
アイギス「今日…"卒業式の日"…ですよね…ごめんなさい…式、もう始まっちゃいましたね…
外…とってもいい天気ですよ。覚えてますか?みんなで約束した場所…
先に行ってましょう…
平穏が戻ったこの街が、一番良く見えるところに。」
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