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「今日の模擬戦、決勝まで進むことが出来れば、アンタ達のどっちかと当たるでしょ?そこで勝負を着けて上げる。」
ニコリと黒い笑みを浮かべると、またイアラは授業を聞く。
キツい事を言うが、後輩からしてみれば、姉御肌の良い先輩なんだろう。
かなり人気の有る先輩だ。
美形で、先輩後輩を問わず好かれているのも確か。
「………と言うわけで、模擬戦は個人戦でトーナメント制。特殊な結界を張ってあるから、中で死ぬことは無いわ。だけど、国家直轄貴族の5人は、結界を破壊しないように、貴族特殊魔法を使わないように。」
貴族特殊魔法。
5貴族にそれぞれ伝わる、その貴族だけの魔法。
フレイアに栄えるアーレイド家には火炎魔法が。
ライトニングに栄えるブライド家には雷電魔法が。
フリーズに栄えるスライハイム家には水氷魔法…
と言ったように、栄える土地に合った魔法になっている。
ランクは上級扱いで、威力も強力になっている。
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