20人が本棚に入れています
本棚に追加
「あたったッ!」
マリアが少しガッツポーズをしたのが見える。
身体強化魔法を使って、いち早くマリアの目の前に立つ。
マリアが一瞬怯んだ隙に、レオンがマリアに蹴りを入れる。
「なぜっ!わたしの魔法は貴方に確実に当たったはず!!」
「あんなスケールのデカい魔法なら、先ず相殺を失敗した時点で、避けられるかを考えた。あの魔法を避けるには、攻撃範囲を狭める必要性があった。」
「あなたに攻撃力低下とタイムコントロールの力はないはずでしょ!?」
「確かに、俺は先生に下級魔法で戦えと言われた。でも、それ以外は何の規定もない。」
「どう言うこと!?」
レオンが、指を鳴らすと、白い煙がたつ。
青い宝玉、赤い宝玉、藍の宝玉、金の宝玉が埋め込まれた犬のような白い獣が現れる。
「こ…これは!!」
マリアが顔を青くする。
「御察しの通り。俺の使い魔は、四聖獣だ。四聖獣の力を使えば、タイムコントロールは簡単だった。さぁ、本番だ。」
最初のコメントを投稿しよう!