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「生徒会副会長の三好拓海(みよしたくみ)だ。長雨アキラ君、いるかい」
現れたのは、上級生の男子生徒数人でした。
真ん中に立つ三好という人は、短髪でとても背が高く、キリッとした目つきをしていて──威圧感がひしひしと伝わってきます。
なんだろう。
怖いな。
僕はそう思いながらも、ゆっくりと歩いていきました。
「あ、あの……長雨アキラは僕ですけど」
僕を見た上級生の人は、何か珍しい動物でも見つけたかのように、目を見開いていました。
「きっ、君が長雨アキラ君かい?」
「は、はい。そうです」
そういう君はジョナサン・ジョースターと思わず言ってしまいそうになりましたが、すんでの所で口に出さずにすみました。
シークレットマナーモード
「君は……『感知不能電話』の能力者だな?」
シークレットマナーモード
『感知不能電話』?
初耳です。
「……そうか、君は能力名を知らないのか。なら、ちょっと来てくれ」
三好さんたちは振り返り、僕をどこかへ連れていきました。
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