第一話 電脳少女と霊能少年の…邂☆逅!

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誰か…誰か…誰でもいい!この言い合いを止めてく… 「お前らー、YOU☆GI☆O〇!ごっこはそれまでにしてこっち向けー」 …と、少年二人がそのまま著作権の向こう側まで走り抜けようとしたその時。 まるで測ったようなタイミングでクラスの担任がガラリと戸を開け…二人を諫めながら教壇へと移動した。 少年二人は「「うぃ~す」」と声を返しながら担任に従い、口を閉じる。 …私は、未だかつてこれほど担任に感謝した事は無い…ホント、ありがとう担任。 「ん、よし…ならHR始めるぞー…っと、その前に」 生徒全員が自分に注目したのを確認するとHRを始め…るかと思いきや、どうやらその前に連絡事項があるらしく、担任はほんの少し息を吸い、それを口にし… 「えー、もう知っている者もいるかもしれんが…今日、このクラスに転校生が編入するんだよ!!そして人類は滅亡する!!」 …ごめん、前言撤回するわ。やっぱ担任なんて信用できねぇ。畜生、担任のくせにネタに走るなよ。 『な、なんだってーー!?』 いや生徒共「なんだってー!」じゃねえよそんなとこで息合わせてんじゃねぇよ。ちきしょう、作者の味方は皆無ですかそうですか。 「はい皆ノッてくれてありがとー。じゃあ真面目に紹介しまーす。 …んじゃ、入って来てくれ」 生徒達の反応に満足した担任はうむ、と一つ頷いた後廊下に向けて声を掛けた。同時に「はい」と澄んだ声が返って来る。 その声を聞いた男子達が『うおおおぉオオ!』と色めき立ち、教室はの太い歓声に包まれた。 その喧騒の中…声の主と思われる少女が教室へと入り、教壇の側まで歩き、生徒達に対して正面を向いた。 全員その少女へと視線を移す。 髪は外国の血が入っているのか光沢のある銀。それを真っ直ぐ腰まで伸ばしたサラサラヘアー。顔は軽く上に吊り上がった目に少々高めの鼻。それにキリッとひき締まった唇…とまさに美人と呼ばれる顔立ちだった…八重歯さえなければ。まあ、そんな所が可愛い、と男子生徒達は言うのだろう。服は流石に高校の制服(水色のブレザー)だが…それもスレンダーなモデル体型と相俟って何やら一つのファッションのようになっていた。 「んー…じゃ自己紹介頼むぞ」 全員が彼女を一通り観察し終えると同時、担任が少女に自己紹介するよう促した。「はい」と返事を返した後黒板に向かい、自身の名をそれに大きくチョークで書き記した。 その後改めて教壇に戻り…
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