夢心地

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「────はぁっ!」 ベッドから、飛び上がるかのように起きる。 「……夢?」 凄い夢だった。 夢オチだったという事実も凄いが、色んな意味で他を超絶した何かを見た気がする。 「…ああ。夢って、自分の願望が出るんだっけ…?」 Sは、ベッドから出ると、見た夢を反芻しながら朝の景色を眺めた。 「そうまでして、殺されてもいいから、人に会いたかったのかな」 見渡す限り、何の生物もいない。 …自分一人だけになってしまった世界を、ただ眺めた。 果たしてこれは、夢なのだろうか  
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