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「……ついに…」
S博士は、肩をわなわなと震わせていた。
「ついに完成した!!やった、やったぞー!!」
「どうしたんですか博士!?」
研究室の扉を、壊れんばかりの勢いで開けた助手のT。
隣の部屋で別の研究をしていたのだ。
「おお!T君!よく来てくれた!!」
「隣に居ましたからね」
「ついに…ついに完成したのだよ!!」
「新しい発明ですか?何をつくったんです?」
「教えない」
「教えねーのかよ!!」
「そんなに知りたくば、私を倒してからにするんだな!」
「博士倒したら説明して貰えないじゃないですか!?あんた研究以外はホント馬鹿だな!!」
「博士に向かって馬鹿だと!?貴様、名を名乗れ!!」
「あんたの助手だよ!て言うかさっき言ってただろ!!」
「T?ふふん、低俗そうな名だ」
「こいつに言われた!!」
「貴様、博士に向かってこいつと言ったな!?島流しじゃ!!」
「江戸時代か!!」
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