-前兆-

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デートは出発前の金曜日。つまり今は金曜日なのだ。 「とうとう…明日だね。楽しみ」 そう言いながら、真樹はさっき買った下着を眺めていた。 「それは帰ってからみなよ」 笑いながら奪って袋に戻すと 「えっちぃ~~隼人えっちぃ~~~」 しばらく二人はいろんなことを話していた。 急に昔のことが話したくなって、隼人は真樹を最初どう思っていた…付き合うきっかけ。 ホントは同じ班で遠足いきたかったんだよ??とか… “いまだから話せる昔話”で盛り上がった。 話が盛り上がると次第に真樹のテンションも上がりだした。 真樹は想像以上の声で笑う。 …他のお客さんいなくてよかったぁ… 隼人がため息をついていると、ちょうどタイミングよく 「お待ちどうさま」 おじさん登場。 「キャァァア―…ホントにすごく美味しそう」 真樹のもう一つの特徴。それはご飯をすごく美味しそうに食べるところ。 「真樹…そんなにいそがなくても誰もとらないよ」 笑いながら言うと 「ウフ」 といってまた食べ出した。
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