-前兆-

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「明日…やっぱり経路をかえよう。天候のことも気になる」 「確かに…しかしいつものルートをとらないと、多少本部とのやりとりが…」 「まぁしかたないだろう。そのことは私から話しておく」 コンコン!! 「どうぞ」 ガチャ… ドアを開けた向こうから現れたのは、やはり真樹のお父さん。 居場所を突き止めたのだ。 “突き止めた”といっても会議中だったため、会議室にいるのは誰でもわかることだが… 「これはこれは―…ちょうどよかった。私も話があったんですよ。相談ですかね」 彼は笑いながらタバコに火をつけた。
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