プロローグ

2/2
前へ
/101ページ
次へ
ピリリリ… ピリリリ… ピリリリ… ピリリリ… 『はい!!もしもし!!』 『もぉ~…待ち合わせだけじゃなくて電話もいつも遅い!!』 『アハハ…ハ…ハハ…ごめんね。』 9月5日。 今日は真樹との付き合って一年の記念日だ。 付き合って一年なので記念日っぽいコトをしたかった俺は "付き合って初めてデートらしいデートに出掛けたとこいこっか" という約束を前からしていた…が。 寝坊した… 『マジサイテー…隼人なんてだいっきらい!!』 『なぁ…許してくれよぉ…』 『やだ』 『お願い!!』 『やだょ』 『この通り!!』 『電話じゃ見えない』 『なんでも言うこと聞く!!』 『その言葉に二言は??』 『ない!!』 『よぉ~し…許す』 ふぅ~…コワカッタァ… 一息ついて真樹と待ち合わせをして、出かけることになった。 それには遅刻をせず時間より少し早く待っていた甲斐もあり 『あっ隼人』 と彼女は上機嫌。 『今日はなんでも言うこと聞いてね』 とにこやかな真樹に 『もちろん!!』 苦笑いの俺。 やれやれ…と思ってうつむいた瞬間 彼女はキスをした。 『いこっ』
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

255人が本棚に入れています
本棚に追加