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「あの子荷物持たないで宏明君のところ出ていっちゃったから着替えとかほとんどなくて…あがらせてもらってもいい?」
「あ…すみません玄関で。どうぞ。」
きっと遥は、俺がこの場所にいることをなんとなく気づいていたんだろう。それだけ俺は嫌われてしまったんだと感じた。
それにしても、遥はこんなに非常識な女だっただろうか?自分の使っていたものくらい自分で片付けに来るべきではないだろうか。
いくら忙しくても自分のケツは自分で拭かなければいけない。それを母親に任すなんて。筋が通ってないと思う。
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