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マスターはそう言いながらカクテルを作る。ヨーグルトが入ったカクテルなのか、乳白色だった。
「はい、これ飲みな。」
出されたカクテルにはビネガーが入っているのか、舌が酸味を感じた。
「あきちゃん大分酔ったね。まあ僕があれ作ったからか。」
マスターが微笑みながら俺を見る。
「あれはマジでないですよ。一杯で酔えたし。」
ごめんねー、と笑いながら、熱帯魚にエサをあげるマスターを見て、この人に話を聞いてもらえてよかったと思った。
「俺、そろそろ帰りますわ。」
「ん?もういいの?まだいてもよかったんだよ?」
「いや、眠くなってきたし。」
そっか、とマスターは笑って「3000円ね」と付け足した。安く呑めるのも、このバーの好きなところだ。
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