終焉

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 俺の目の前の女-遥は正座をして、俯きながらなおも震える声で言葉を続ける。  俺の方からは表情は見えないのだが、遥の姿はいつもよりも小さく見える。 「バイト先でさ…お客さんから連絡先もらって…何回か遊んでたら、キスされて…」  信じられなかった。信じたくなかった。昨日だって俺に抱きついて、 「あきちゃん愛してる」 なんて言ってくれただろ…?  嬉しくて力いっぱい抱きしめたろ?  つい2時間前まではすごい幸せだったのにさ、嘘みたいだ。
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