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ようやく城の中に入った姫とブラッド。
だが…
ヒ「あれ…??誰もいない…」
ギルドは確か、ブラッドのお城には沢山の女の子の使用人が居るって…
ブ「あぁ。そういや言ってなかったな。女の使用人は全員別の城に行ってもらった。」
ヒ「え!?なんで!?」
ブ「なんでってお前は俺の嫁だぞ??もう、お前以外の女に興味は無い。」
ヒ「ちょ…っ何いってんの//」
姫は顔を真っ赤にしながらブラッドに抗議する。
ブ「真っ赤になりやがって可愛いやつだな♪」
ブラッドは柔らかい笑みを浮かべながら、姫の頭をポンポンと叩く。
??「とても微笑ましいですね。ブラッド様。」
ヒ「…??」
姫とブラッドは同時に後ろを振り向く。
すると、そこには長身の男が立っていた。
??「お久しぶりです。」
そう挨拶する男は長い水色の髪で瞳は青色。
左目は包帯で隠されている。
そして、顔や腕には所々、水色の鱗が目立つ。
ブ「久しぶりだな。」
??「えぇ。そちらが先日、お話されていた姫様ですか…??」
ブ「そうだ。可愛いだろう??」
ブラッドは自慢げに微笑む。
ヒ「ちょ…っ!!ブラッドッ///」
??「ふふ…っえぇ。とても可愛らしい。姫様、はじめまして、俺の名前は──」
急に頭の中から声がした。
──彼の名前は…──
────スイ────
ヒ「スイ…?」
いつの間にか姫はそう呟いていた。
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