。゚。*お城*。゚。

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ス「え…??確かに俺の名前はスイですが…ブラッド様名前を…??」 スイはそう言いブラッドをチラリと見る。 ブ「いや…教えていない…。」 ブラッドはそう言いながら首をふる。 ス「では…なぜ…」 ヒ「なんか、急に頭の中から声がして…」 ス「声…??」 ヒ「うん。」 姫がそう答えるとスイは少し考えるような仕草をする。 ス「それは…もしかしたら以前、姫様だった人の記憶かもしれません。ここに来たことによって記憶が引き出されたのでしょう。」 スイの言葉に驚く姫。 ヒ「記憶が引き出された…??それって、よくある事なの…??」 ス「いいえ。滅多にありません。」 ブ「あぁ。俺も長い間生きているが、そんな話は一度も聞いた事がない。」 ヒ「そっかぁ…」 姫は納得したように頷く。 ブ「そうだ姫、悪いが少し用ができた。俺が出掛けている間スイに城を案内してもらえ。」 そう言うブラッドの顔は少し雲っていた。 ヒ「え…??あ…うん。わかった。」 ス「ブラッド様どちらへ??」 ブ「ちょっとな…。じゃあ、行ってくる。」 ブラッドはそう言って姫のおでこにキスをした。 ヒ「…ッ!?」 ブラッドは姫を見ると、満足げに笑みを浮かべ飛び立った。 ス「ふふっ…では姫様、城を案内します。」 ヒ「う…うん。」 そう返事をする姫の頬はほんのり赤い。
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