。゚。*お城*。゚。

6/10
前へ
/145ページ
次へ
ス「では、お部屋から案内しましょう。」 ヒ「うん。」 スイは姫の返事を聞くと、入り口から見える階段をゆっくりと上り始めた。 階段にはフワフワの赤い絨毯が敷かれており、とても歩くのが心地いい。 ヒ「ねぇ??スイ。」 姫は少し遠慮がちに聞く。 ス「何ですか??」 スイは微笑みながらこちらをチラリと見る。 ヒ「あの…さっきから気になってたんだけど…スイの種族って何…??」 姫はさっきからずっと気になっていた事を口にした。 ス「あぁ…。俺の種族は龍人族と言って、とても数が少ない種族なんです。」 ヒ「龍人族…ってΣ龍…ッ!?」 ス「えぇ。」 だから… 顔や腕に少し鱗があるんだ… でも… 左目の包帯は?? そう聞きたかったけど… 聞けなかった… というより… 聞いちゃ…いけない気がした… ス「俺は昔、ここにいた人に拾われたんです。」 ヒ「え…??」 誰に拾われたの…?? そう聞こうと思った時、スイの足がピタリと止まった。 ス「ここが姫様のお部屋です。」 スイはそう言うとドアをガチャリと開けた。 ヒ「うわぁ…」 思わず口から言葉が溢れる。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

156人が本棚に入れています
本棚に追加