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─翌日─
─コンッコンッ
ギ「姫様ご用意は済みましたか??」
ヒ「うん…。」
ギルドは姫の返事を聞くと静かに部屋の中へ入った。
中に入るとそこにはピンクの可愛らしいドレスを着た姫がいた。
髪もきちんとセットされている。
ギ「とても良くお似合いですよ。」
ヒ「そうかな…//」
姫のドレスは全体的にピンクのレースがあしらわれており、背中は大きく開いたロングドレス。
この世界には大分、馴れたけど…
やっぱりドレスには、まだ少し馴れないなぁ…
ギ「もう少ししたらブラッド様が到着されると思いますよ。」
ギルドがそう言った瞬間、部屋の窓がガシャーンッ!!と大きな音をたてた。
ヒ「な…なにっ…!?」
驚いて窓の方を見ると…
??「よう!迎えに来たぜ♪姫♪」
そこには満面の笑みを浮かべ、黒くて立派な翼を広げたブラッドが居た。
ヒ「ブラッド…っ!?」
姫は驚きのあまり目をパチパチさせている。
ギ「ブラッド様…貴方は静かに城へ入ると言う事が出来ないのですかッ!?」
ギルドはそう言うと盛大にため息をつく。
それもそうだろう。
窓ガラスはもちろんの事、花瓶やカーテンも全て使い物にならなくなっている。
ブ「あ-…わりぃな!ギルド!今度、俺のお気に入りの美人の使用人連れてきてやるから許してくれ!な??」
ブラッドは詫びれる様子もなくギルドにそう告げる。
それに対してギルドは、この世の者とは思えぬ、恐ろしい形相でブラッドを睨み…
ギ「結構です…」
と呟いた。
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