マーガリンの恋(前編)

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「アァン、アァン」   「…んう、バター、あと5分だけ寝かせ…て」   散歩の催促をするようにマーガリンを起こすバター。朝から色っぽく鳴いています。   「アァン、アァン、アァン」   「あと4分57秒…寝か…せて…」   「アァン、アァ…ン、ア…ァン、アァンアァンアァン、アァ…ン、アン…アァン」   「わかった!起きる、起きるからそれ以上鳴かないで!色んな意味でヤバいから鳴かないで!」   マーガリンは飛び起きた。時刻は朝7時。いつもより少し早い起床である。   「着替えて顔洗うから待っててね?」   「アァン、アァン」   マーガリンの言葉にバターはシッポを振りまくり応える。   「ジャムさん、バターの散歩に行って来ます。」    「行ってらっしゃい、帰ったら朝ご飯にしよう。」   ジャムが優しく言う。前回の姿が嘘みたいだ。
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