マーガリンの恋(前編)

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「アァン、アァン」   「バター、待って、待ってって!」   余程嬉しいのかマーガリンを引っ張って走るバター。   「あっ!!!」   遂にバターの勢いに負けたマーガリンがこけた   「アゥーン、アゥーン」   バターが心配して戻ろうとした時…   「大丈夫?」   見知らぬ男がマーガリンに手を差し伸べていた   「あ、大丈夫…です…」   男の顔を見た瞬間マーガリンは止まった…   「(うわぁ、めっちゃカッコええやん!『テニプリ』の主人公並みにカッコええ、ど、どないしょう…。ヤバい、一目惚れかも…。)」   マーガリンは興奮すると関西弁になります。   「どうかした?顔に…何か付いてる?」   「い、いえ。何にもありません。おおき…ありがとうございます!」   「…?どういたしまして。気を付けてね?」   「アァン、アァン」   「もう、バター!嬉しいのはわかるけど引っ張り過ぎよ。」   「アゥーン…」   バターは申し訳なさそうに鳴いた。
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