マーガリンの恋(中編)

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「…と言うか、パン屋にケーキの作り方を聞こうと思う時点でおかしいと気付きませんでしたか?銀行にパンスト被ってモデルガン持って窓口に行って『新しく口座作りたいんですけど?』って言うくらいおかしいですよ?」   「…そ、そうですね…」   越前はアンパンの言葉に対し顔を下に向けたままそれしか言えなかった…。   「…アンパン?」   アンパンの横にいたマーガリンがボソッと呟いた。   「何ですk…グブハァ」   アンパンが振り向いた刹那、マーガリンの高速右フックがアンパンの顔にジャストミート!アンパンは吹き飛んだ。   「リャウマさん、大丈夫よ。ジャムさんはちゃんとケーキも作れるから!」   優しく励ますようにマーガリンは越前に言う。   「ほ、ほんとですか!?」    越前は嬉しそうにマーガリンに言い返す。   「ええ!!私も作れますけどね!」   「マーガリンさんも作れるんですか!?それだったら始めからマーガリンさんに言えば良かった。…あれ?アンパンは?」   「アンパンならパトロールに行ったわ。」   マーガリンは満面の笑みで言った。
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