マーガリンの恋(後編)

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「実は…」   アンパンはマーガリンから高速右フックをくらった経緯をジャムさんに話した。   「み、右フックだけで終わって良かったねぇ…」    「はい…ほんとに…」   アンパンは震えながら言った。   「さ、新しい顔だよ」   ジャムはアンパンの顔を新しくしてあげた。   「ありがとうございます、ジャムさん」   「口は災いの元。気を付けるんだよ?」   「はい…」   アンパンは深く反省した。 その頃マーガリン達は…        「アァン、アァン」   「バター、嬉しそうだね!」   「散歩大好きですから。」  マーガリンは困りながら応える。   「そう言えば越前君はなんでチーズケーキを作りたいんですか?」   「うん、弟達がチーズケーキ好きなんだけど、家の近くのケーキ屋が潰れちゃって…。それなら僕が作れれば良いかなと思って。」   「弟さん想いなんですね!」   マーガリンは感動した。外見良し、内面良し、至れり尽くせりである。
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