32人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、越前さんて何歳なんですか?」
「僕は今年で21だよ。」
「年上の人って素敵ですよね…あっ…」
マーガリンは言った後で照れてしまった。
「そ、そうかなぁ?」
越前も照れながら言う。
「あ、そろそろ帰りましょうか?新しいパンも焼き上がってると思うので」
マーガリンはまだ一緒に居たかったがついそんな事を言ってしまった。
その時…
「アァン、アァン!!」
バターが暴走!マーガリンを振り回す。
「ちょ、どうしたの?バター!」
「アァン、アァン!!」
「バター落ち着いて!ダメ、手が…」
バターのリードを持つ手が限界に達したマーガリン。その時!
「僕も持つよ!」
「…!!!」
マーガリンの手に越前の手が重なる。
「アァン、アァン」
「良し良し、やっと落ち着いたね?バター。」
バターは落ち着つき始め、ゆっくりゆっくりパン工場に向かい歩き出した。
「もう、バターったら…」
マーガリンはバターが気を遣った事にやっと気付いた。そして感謝の気持ちを込め今日のバターの夕食をプレミアムキャットフードにする事を決めた…
感謝の気持ちはどこに行ったんだろう…
最初のコメントを投稿しよう!