マーガリンの恋(後編)

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「あ、越前さんて何歳なんですか?」   「僕は今年で21だよ。」    「年上の人って素敵ですよね…あっ…」   マーガリンは言った後で照れてしまった。   「そ、そうかなぁ?」   越前も照れながら言う。    「あ、そろそろ帰りましょうか?新しいパンも焼き上がってると思うので」   マーガリンはまだ一緒に居たかったがついそんな事を言ってしまった。 その時…   「アァン、アァン!!」   バターが暴走!マーガリンを振り回す。   「ちょ、どうしたの?バター!」   「アァン、アァン!!」   「バター落ち着いて!ダメ、手が…」   バターのリードを持つ手が限界に達したマーガリン。その時!   「僕も持つよ!」   「…!!!」   マーガリンの手に越前の手が重なる。   「アァン、アァン」   「良し良し、やっと落ち着いたね?バター。」   バターは落ち着つき始め、ゆっくりゆっくりパン工場に向かい歩き出した。   「もう、バターったら…」    マーガリンはバターが気を遣った事にやっと気付いた。そして感謝の気持ちを込め今日のバターの夕食をプレミアムキャットフードにする事を決めた… 感謝の気持ちはどこに行ったんだろう…
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