奴の名はアンパン

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「顔が濡れて力が出ない…」   数秒後洗面所からアンパンの声が響く   「ほんとに洗いに行ったんだ…」   マーガリンは少し後悔した。   「新しい顔を持って行っておやり」   予想していたのかジャムさんが新しい顔をバターに渡す。 顔を受け取ったバターは急いでアンパンのいる洗面所へ向かう   「アァン、アァン」   「ありがとう…バター」   死にそうな顔で濡れた顔と新しい顔を代えるアンパン。   「マーガリンさん、酷いぢゃないですか」   「いや、さすがに気付こうよ?3日も同じ事してるんだから…」   「マーガリン、アンパンは学習能力が低いんだからしょーがないさ」   まさかのジャムさんの発言   「僕、パトロールに行って来ます」   大して気にせずアンパンが言う。   「気を付けて行ってらっしゃい」   「アァン、アァン」
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