3/8
前へ
/315ページ
次へ
くっくっくっと龍は笑った後、ちょいちょいと手招きした。 「早く帰ってこねぇと閉め出すからな☆」 そぉいい残し龍はぴしゃんと扉を閉めた。 千尋「えっ。ちょっ待ってよ!今戻るから!」 千尋は事務所の外の階段をかけ上がり、勢いよく事務所の中へ入った。 千尋「はぁ危なかった・・。龍はほんとに閉め出すからな;」 そんな文句を言っている千尋の肩についた雪をはらいながら、ココアを差し出したのは、内藤。 「千尋ちゃん、雪ははらってこないとね。温かいココア入れたから飲みな?」 千尋「わぁ!内藤さんやさしい!ありがとう~!それに比べて龍は・・・」 じとーっと龍を横目で睨む千尋。 「なんだよ?優しい男はね、この事務所に一人でいーんだよ。俺は厳しい優しさなの。わかる?」 千尋を人差し指で指しながらぷらぷらと指を動かす。
/315ページ

最初のコメントを投稿しよう!

175人が本棚に入れています
本棚に追加