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あ、やべ。
普通に殺気出しちまった…
気付かれるか?
―ベル君は怒ってしまい、誤って殺気を辺りに放ってしまいました。
「んー?」
「どうしたの?」
―辺りの異変に気付いたフラン君。しかし、ベル君の殺気は一瞬の事でした。
「いぇー…ちょっと気配が、誰でしょー?アジトの先輩達にバレない様に抜けて来たつもりなんですー。」
―考え込むフラン君。
「えッ内緒で来てたの!?」
「はぃー、ツナに会いに行くってだけでカッ消されますからねー。
…ボソ(短気なんだよ、うちのボスは…」
あッボスに言ってやろー♪
ちゃんと聞こえてんぞ。カエル
「へ.へぇ…本当に大変だね…」
―毒吐いた言葉を綱吉君はバッチリ聞いちゃいました。
そして、フラン君はたった一瞬だけの殺気をある特定の人物に絞った。
「ツナー?ミーはそろそろ帰らないとカッ消されるんでー…最後に抱き付いても良いですかー?」
「Σえッ?」
―突然の申し出に戸惑う綱吉君。
「ダメですか?」
―悲しそうな表情をするフラン君。今だけは素直になれると信じて…。
「ちょっとなら..良いよ//」
―照れながら承諾する綱吉君。フラン君は喜んで、綱吉君を抱き締める。それも優しく…。
さっきから黙って見てりゃ…カエルは沢田綱吉を抱き締めているし…
マジでムカッと来るしッ!!
―また知らぬ間に殺気を零すベル君。気付けば、殺気と気配も消す。
あ…やっぱりですねー。
「ツナ?ありがとうございますー。例の物、大事にしてくださいねー?」
「うんッ今日はありがと!大事にするよッ!!じゃッまたね!フランー」
―綱吉君は、フランから貰った物を大事そうに持ち、走って帰ってしまった。
「ツナに頼まれて持って来た、イタリア製の何ですけどねー?ベル先輩?てか、堕王子」
『…ちッやっぱ気付かれたか…その堕王子ってのいい加減止めろ』
「やでーす…殺気ですぐベル先輩って分かりましたー…質問ですけど、ツナを殺るつもりでしたー?」
―ベル君の発した殺気が綱吉君に向けられた物だと思ったフラン君は警戒した。
『半分以上違うね♪』
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