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《歌意》
秋の稲田のほとりの仮小屋で番をしていると、その屋根にふいた苫の編み目があらいので、払っても払っても私の袖は夜露にぬれることだ。
《解説》
撰者には農民の辛苦を思いやった歌として考えられていたようである。
《語法・文法》
「苫をあらみ」は「風をいたみ」「瀬を早み」のように「名詞+を+形容詞語幹+み」の形をとって理由を表す。「つつ」は反復・継続を表す接続助詞。
《掛詞》
かりほ:仮庵、刈り穂
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