プロローグ

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出会い。 一言でそう聞いて想像するものは千差万別、人それぞれ違うと思う。 例えば、偶然の出会いだとか必然の出会いだとか、密会なんてのもその類に含まれる。 ……何でコイツは始まって早々キモイ思考を張り巡らしてるのかとか思う方もいるだろうけど、ここはスルーしてほしい。俺だって説明するのに必死なんです。 さて、早速本題なんだけど……皆さんは運命の出会いというものを信じるだろうか? 少なくとも、俺はそんなものを信じない人間だった。 そう、過去形……『だった』んだ。 過去形であるということは、自動的に今は信じているということになる。 まさにその通りなんだけど。 ……何故信じるようになったかって? 実際に運命の出会いがあったから。 そしてその出会いは、常に一定だった俺の生き方の方向性を変えてくれたんだ。もちろん良い意味で。 ……いや、1割にも満たないけどちょっとだけ嫌だったかもしれない。1割にも満たないけど。 まあとにかく、俺は彼女に出会えて本当に良かったと思っている。 可愛くて美人だけど、少しおバカで抜けている……風変わりな彼女に。
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