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さて、これからどうしようか。
確か学校は夕方辺りまで開いてるって聞いたし、それまでここに居ようかな。
流石にその時間にもなれば、あの人も諦めて……
「何だ、こんなところに居たのか」
…………。
ねぇ、今上から何か聞こえた。
幻聴だよね? 誰でもいいから幻聴だと肯定して。
……よし幸介、お前は今からゆっくりと上を見るんだ。
そしてそこに何があっても笑顔を浮かべ、こう言ってやるのさ。
「すみません、今入ってま……ぎゃあぁぁぁぁっ!!!!」
「さあ! 一緒に部室へ行こう!」
……俺は鍵を破壊して無理やり入ってきた美少女に捕まった。ってか力強すぎでしょ。
ああ、さよなら帰宅部生活。
そしてさよなら、普通な青春。
俺はこれから意味不明な美少女に怪しい部活動部屋へと連れていかれるよ……。
「……ここがツチノコ探索部の部室だ」
「…………」
連れていかれました。
ってか、何なんだここ?
唯一あるのは机と椅子が1セット、あとは見る限り普通の教室なんだけど……。
「あの……」
「ん? 何だ副部長」
どうやら俺は既に副部長になってるらしいです。
ということは、この人が部長なんだろうか?
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