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「よしっ! 次はアレよ! アレ!!」
「ま、待ってよ友里亜ぁ~」
はしゃぎ回る友里亜と、振り回される花菜子。
それを見守る徹と千晴。
「元気だな~アイツ等」
「…6歳違うと爺になるのか?
やっぱり…」
「だから先生と呼べと言っただろうが! …いや、でも将来は…
…俺が65歳でYoung Oldになってお前はその時59歳だから…
……ギリギリおっさんか?」
「Young Old? (ヤングオールド?)」
聞き慣れない単語を聞き、尋ねる徹。
「そもそも高齢者は65歳からだぞ?
それを前期高齢者、つまりはYoung Oldだ」
千晴、教師モード? へ移行。
「そして75歳以上を後期高齢者=Old Oldと呼んでな?
介護保険制度は…」
「はいストーップ!!」
熱く語ろうとする千晴を友里亜が止める。
「な、なんだよ!?」
「此処は何処?」
そんな友里亜の発言に対し多少混乱した千晴は暫く唸って……
「…………私は誰?」
「そうそう…て違う! この場所は何処?」
相槌を打ちかけた友里亜だが、辛うじて気付く。
「何処って…遊園地だろ?」
「そう! だから堅苦しい授業みたいな事は言わなくても良い!」
友里亜の言葉に「うんうん」 と頷く徹。
花菜子も苦笑いを浮かべながら。
「まぁ、先生? …ここは友里亜の言う通り…楽しみましょぅ?」
「だけど…今のは授業じゃ無い」
「じゃあ…?」
「なんなのですか?」 と尋ねようとした花菜子だが…先に千晴が。
「ヘルパー2級の講義だ!!」
…ドーンと言う効果音が付くように言い切る千晴。
「なお黙れぃ!!」
スパーンッ! と、徹のツッコミが炸裂した。
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