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「今日からかぁ」 「はい」 目線を窓に移し満開の桜を見る安藤先生。 私もつられて目線を外の桜に移した。 「今年も見事に満開だな…」 「そう…ですね」 「時間が経つのは早いもんだな。おまえらが卒業してもう4年かぁ」 フッと笑いまた目線を私に戻した そして、右手を私の頭に置きポンポンっと叩き 「おかえり〝立花先生″」 もうっ! 安藤先生ったらその言葉反則だよ。 だって… 本当はすごく不安で、すごく緊張してた 安藤先生の『おかえり』の言葉で緊張の糸がプツンと切れちゃったじゃんかぁ グッとくるものを耐えながら満面の笑顔で答えた 「ただいまっ!安藤先生!!」 「アハハハ これからよろしく頼むよ立花先生」 「はいっ!」
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