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いつものパターンだとこのまま押し倒されて、次の日には何もなかったかのようにしれーっとされる。
(明日早いからキツイなぁ)
なんて無感動に考えられるくらい逢瀬に慣れきっている自分が居る。
「なぁ、こっち見て?」
視線を下ろすと、少し眉を下げて不安そうに見上げてる。まるで飼い主に置いてきぼりにされた犬みたいだ。
いつもの自信満々で俺様な姿から想像も出来ない甘ったれた顔。
俺はこの顔に弱い。
たとえ酔ってて目の淵が赤くなってようが、呂律が回ってなかろうが、女の匂いがしてようが突っぱねられない。
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