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だが、やはりそう簡単に黙認する筈もなく。
他国からの補助金や利益を最優先とした国や企業への反発。
また重ねて、非人間的な人の形を取るアンドロイドを認められない人々。
その非道さを問う集団。
そんな、宗教的団体や国政の反政権団体による、糾弾が始まった。
テロ活動にまで発展していく糾弾に、政府がついに禁忌を犯す。
戦闘型アンドロイドの開発。
2325年
アンドロイド開発第一人者である相金瑛徒の手によって、それは完成されてしまう。
No.AAA
戦闘型アンドロイドの完成。
その脅威により、一時的に糾弾はおさまった。
だが、それは表面上でのこと。
彼らは優秀な科学者を仲間として取り込み、戦闘型アンドロイドに匹敵する恐ろしい兵器を
開発した。
2334年
感情コントロールシステム搭載兵器
『Feeling Control System Weapon』
通称FCSWが完成を迎える。
見た目は戦車
だがそのシステムは人間以上の知能を持ち合わせ、制御下に置かれた意識下で戦う考える兵器。
それは形のみ兵器と言うだけで、アンドロイドさえも超える脅威と危険性を孕んでいた。
結果、その兵器を以て実力行使を試みる反アンドロイド派を放っておけず、一流企業、国側も所属するアンドロイド推奨派との、内乱が始まる。
人々は
アンドロイドは
何を信じ、何を憎んで戦うのか。
これは
誰も知らない悲しき因果の物語――――。
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