597人が本棚に入れています
本棚に追加
ミーンミンミンミンミーン…………
あ、暑い……
暑くて溶けそう……
ちくしょう……太陽め……
なんでこんなに暑いんだっ!!!
と太陽に殺意が芽生え始めたとき、ふと公園が目に入った。
「公園だ……。少し、休もう……。ぷぅりーず、ベンチ」
ヨロヨロとキョンシーのようにさ迷い歩くと、念願のベンチを見つけた。
しかし、先客がいるようだ。
薄いピンクのワンピースに麦わら帽子。
見た感じ女の子のようだ。
少しの間、なぜか俺はぼぉーとその女の子を見つめていた。
あっ、女の子がこっちを向いた。
あっ、立ち上がった。
あっ、倒れた……。
「な、なんでっ?」
おうおう、そこの姉ちゃんよ。
人の顔見て倒れるって酷くないか?
確かに俺は、そんなにイケメンではないけど……。
ダメだ……。暑さで俺の頭がイカれてる……。
頭を振り、正常に戻すと急いで女の子に駆け寄った。
最初のコメントを投稿しよう!